Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「あ、村瀬。悪いけど今から西崎ん家行ってくんない?」
「は!!!!?」
ななな何ですと(?_?)
にににに西崎さんのううううち!!!?
「ななな何でですか!!!?」
「これにハンコついてもらってアイツん家のFAXからガーッと本社に流しといてくんないかな?」
柏田さんがぴらっと見せてくれたのはウチの店にも来たFAX。
店長のハンコが必要なんだよね、これ。
たしか期限は明日の12時なんだけど
西崎さんはもともと明日が公休日だからあさって来てからじゃ間に合わない。
…ってあれ?
別にあたしがじかに行かなくても原紙を直接FAXして西崎さんが自分で自宅から送れば問題なしなんじゃ…?
「それができたらとっくにそうしてるよ」
柏田さんはFAXが届いてから嫌がらせのように西崎さんの自宅に送りつけているけど、
西崎さんは朝に休むと連絡をくれたきり一向に連絡が取れなくなっているらしい。
「部屋のなかで倒れてたりしたら大ごとだろ?」
「…まさか」
柏田さんの言葉に胸がざわつく。
変な汗が出てきた。
西崎さん…
死なないで…
どうか無事でいて―――――…!!