Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完



ミカが、今まで見たお店のなかでベスト3に入ると言っていた店内のつくり。



お店の自動ドアをくぐったあたしは、一瞬、『あれ? 何のお店に来たんだっけ?』と自分の目的をみうしなった。



「いらっしゃいませー!」



店員さんの元気のいい声にハッと我に返る。



それはまるでその威勢のいい掛け声がお店の雰囲気にまったくそぐわなくて、一気に現実に引き戻された感覚だった。





レジカウンターにいた店員さんと目が合った。



あたしと年齢がさほど変わらない、ベリーショートのよく似合う女のコ。



にこっと笑いかけられて、面接を受けに来た手前、あたしはそれ以上お客として店内をぐるぐる見て回ることができなかった。



内実ものすごくレイアウトに興味があったんだけど、もっとじっくり見てみたかったんだけど、とりあえずここはその気持ちを抑えてレジカウンターの女のコのもとに行って面接を受けに来たことを告げた。





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