マリッジブルーの恋人たち
 休日出勤をしていると、ケータイに連絡が入る。

「もしもし、静華?」

「玲奈、出勤してるんでしょ!?今日、夜ご飯行かない。」

「あっ今日は、玲二と夕食行くんだけど、静華も行く?玲二も会いたがってたから!」

「行く行く!今日、いっちゃんお友達と飲みに行くからいなくてさ!」

 それから数分会話をし電話を切った。

 今日、行き掛けに、双子の兄玲二から夕食に誘われていたのだ。

 実家暮らしの玲二は、最近の玲奈の様子をとても気にしており、玲奈の大好きな和食のお店に連れていってくれることになっていた。

 そろそろ仕事のメドがついた頃、仲山さんから社内パソコン宛にメールが届いた。

ーお疲れ様です。
新商品の説明をして欲しいと頼まれました。
資料を届けて頂けないでしょうか。
私が部屋にいない際は、○○○号室の七瀬さんに届けて頂けないでしょうか。 仲山 ー

 私はこの社内メールが、仲山さんからだと疑わずに、仕事終わりと同時に迎えに来てもらった玲二と、待ち合わせしていた静華とともに、3人が泊まるホテルへと向かった。

 七瀬比菜子の策略に知らず知らずに飲み込まれていた。


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