ぶっ飛びプリンセス
「一応確認だが…お前は言ってないな?」
「当たり前です」
言ってしまっては隠し通路の意味が無い
「バラットを呼べ」
バラットに事情を聴くのだろう
陛下がバラットを呼びに行かせた
「お前は…少し休みなさい。…能面みたいな顔をしてる」
「……はい」
俺の背を押し部屋へと促す
俺はそんなに酷い顔をしているのか?
陛下にバラットの事情聴取は任せ、俺は自室に帰る
その途中にルナの部屋がある
そこを覗き驚く…
血だらけだった
アイルが切られたと言っていた
だから、アイルの血なのだろう…
ルナを身を呈して守ったのかもしれない
兄を助けられなかった想いがあるアイル
無茶をしたんだろう
どうか…アイルが助かりますように
願わずにはいられなかった