ぶっ飛びプリンセス

「アイルを呼ぶ。お前はここで待っていろ」


それだけ言うとリオン様は再び公務に戻って行った

そして、しばらくすると部屋にアイルが迎えに来た


「おはようございます。ルナ様!さぁ、お部屋に戻って湯浴みをいたしましょう」


なんだか随分と嬉しそうなアイル
何か良いことでもあったのかしら?

そんな事を思いながらアイルに連れられ新しい私の部屋に戻った


「ルナ様が初めてです。朝までリオン様のお部屋にいられたのは」



意気揚々としているアイルに湯上り用の保湿クリームを塗られながら耳を傾ける


「しかも…リオン様から"疲れてるだろうから起こすな"って言われた時!本当に嬉しかったんですよ」

「嬉しかったの?」


何がそんなに嬉しいの?


「そりゃ嬉しいですよ!私が仕えているルナ様がリオン様からの熱い愛を受け取ったんですから!あんなに気遣われて…そんなの始めての事ですよ?!」


ごめんね
アイル…

私、別に愛されてる訳じゃないんだよね
アイルは熱い夜を想像してるみたいだけど…実際は途中中断の保留されただけなの…
本当にごめんね



< 25 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop