ぶっ飛びプリンセス
お庭探索を終えて部屋に帰る
アイルは別の仕事がある為、私を送り届けたら行ってしまった
私は、ベッドの近くのサイドテーブルに手の平サイズの巾着を置く
「ふふっ、いい夢が見れそう」
コレは、さっきのハーブ園で庭師さんから貰った巾着
中にはラベンダーのポプリが入っている
ふわっと香る匂いが安眠快眠をもたらしてくれる
ご機嫌でポプリを眺めていると、扉がノックされる
「入るぞ」
え?リオン様?
「え、あ、はい!どーぞ」
私が返事をすると扉が開いて、リオン様が入ってきた
「…ラベンダーか。ハーブ園に行ったのか」
部屋に満ちるラベンダーの匂いにリオン様が気がついた
「はい!アイルに城内の案内をしてもらいました」
「よかったな。楽しかったか?」
「はい、とっても!」
そこで思い出す
ロージィの事…
聞いてもいいかな?
「あの…リオン様」
「なんだ」
「ロージィ様って…誰なんですか?」
「!!…ロージィに会ったのか?」
リオン様の顔が少し険しくなる
え?聞いちゃいけない事だった?