ぶっ飛びプリンセス
「あの…昼間…城内で…声を掛けられました」
「何かされたか?」
真剣に聞いてくるリオン様
え?何かされる可能性がある方だったの?
「えっと…私は何もされてませんが…アイルが"出来損ない"呼ばわりされて泣きそうになってました。ムカっとしたので追い払っちゃいました…マズかったですか?」
「いや…大丈夫だ。ただ…まだ彷徨いていたのか…アイツは」
とても面倒くさそうなリオン様
ロージィって一体なんなの?
疑問に思っていると…
リオン様が溜息をついて言った
「ロージィは…大臣の孫娘」
大臣の孫娘…
まぁ、貴族ですね
「で、俺が大嫌いな女だ」
「へっ?え?」
凄く嫌そうな顔のリオン様
そんなに毛嫌いされるような事をロージィはしたのだろうか?
すると、リオン様は静かに近くの椅子に腰かけた
何かを語ってくれそうなので私も席に着く
一体、何が語られるのだろう?