ぶっ飛びプリンセス

「ポプリ…」


冷たい鉄柵の中
ポプリはいた

名前を呼ぶと鼻を柵の隙間から出してきた


「ごめんね…ポプリ…こんな冷たい所に閉じ込めて」


柵から出ている鼻面に顔を寄せる
柵に手を入れ首を撫でてあげる


「なんでポプリは暴れたの?あんなにいい子だったのに」


するとポプリは私に体の側面を見せるように動いた

ポプリの後ろ足の上部
お尻に近い所がキラリと光る


「アイルっ!アイル!!」

「なんですか?ルナ様」


私はアイルを呼びそれを見せる

ポプリの毛色が白だから気づかなかった
そこには、刺繍針ほどの大きさの針が刺さっていた


「コレ…麻酔銃の先端部分じゃないですか?」

「やっぱりそうよね?」


これが…ポプリの暴走の原因?

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