御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「蓮川さん、手作り弁当なんだ」


時間通りに届いたちょっぴりリッチなランチを配り始めると、佐橋さんも手伝ってくれる。


「はい」

「すごいなー。料理できる女の子って、いいなぁ」


佐橋さんが漏らすと「佐橋」と、なんだか顔が険しい一木さんが彼を呼んでいる。


「はっ、はい」

「昨日蓮川にチェックしてもらったが、この誤字はなんだ。数字が正しければいいと思うな。やり直しだ」

「すみません」


あのレポートのことだ。
佐橋さんは一木さんから書類を突き返され、肩を落としながら自分のデスクに戻っていく。


「蓮川は今日は弁当なのか」


私も席に着くと、なぜか私のところまでやってきた一木さんが指摘してくる。
知ってるくせに。


「えっ……。はい」

「なかなか豪華だな」

「昨日の残り物ですよ」

「ひとり暮らしなんだろう? こんなに手の込んだものを作るってことは……彼氏にでも作ったか?」
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