御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「料理はできる?」

「まぁ、普通には」


ひとり暮らしも長いし、家庭料理ならひと通り、というところだ。
それだけ聞いた彼は、コーヒーを口に運び、黙ってしまった。

私がハンバーグと格闘している間、彼はタブレットを出して仕事をしている。


「一木さん、あのビルのどこにお勤めなんですか?」

「俺は三十五階の投資顧問会社に勤めている」

「投資顧問?」


ってなんだろう。
私が首を傾げると、彼はタブレットを置いて話し始めた。


「うちの会社の場合は企業を相手にしているんだが、資産を預かりそれを運用して増やすのが仕事。その運用手数料なんかで稼いでいる」

「はぁ……」


と言われても、ピンとこない。
投資なんてしたことがないし。


「株式の銘柄や、数量、売買の時期なんかを見極め、資金をうまく回すんだ。リスクも伴うがそこは俺たちの腕の見せ所。損をすることはあらかじめ想定して、計画を立てる」


私には縁のない世界だけど、賢いんだろうな、この人。
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