放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
ま、どっちにしろ俺の心の蟠(ワダカマ)りをサッカーに持ち出すほど子供じゃない。
ポケットに入れていた携帯が震える。そういえばマナーモードのままだった。
「・・・」
先手必勝。ってことで。
「平松、ちょっと行って来る」
「おー」
俺は起き上がって、パーカーを羽織り扉を開けた。
沖縄の夜は少し肌寒いだけで、俺たちの田舎に比べたら全然暖かいほうだ。
俺は音を立てないように、ゆっくりと非常階段へと向かった。