哀姫―アイヒメ―II





歌い終わると、男達は倒れていた。







あぁ、倒れちゃったか。







辺りを見ると、血が飛び散っている。







『まるで、紅葉みたい。そう紅の花のよう。』







私はそう呟いた。







私ったら狂ってるのかも。








バサッ







私は、ウィッグを取ってバックに入れ、倒れている男の1人を無理矢理起こした。







『ねぇ...。おい、起きろ。(殺気)』








「...っ!!?うっ...。お前...。本当に...アイヒメ...なのか?」








『そう。私は、アイヒメ。さっきからそう言ってるじゃない。』








何回言わせるんだか。








私は、四月から筋トレを始め、体力をつけ喧嘩を始めた。








四月当初は、サボっていた分のツケが回ってきていてとても大変だった。








しかし、五月になると体が戻ってきて喧嘩もいつも通りに戻った。







そして、特訓の成果を出すためアイヒメを始めた。








基本、不正統派の族を潰したり、薬をやっている奴やリンチしている奴などの悪い奴を潰したりしている。







奏翔達には、このことを言っていないからバレたらまずい。








『おい。』








「...っ!!な、何だよ!?」








『奏翔達には私がアイヒメだとばらさないでね?ばらしたら...』







私は、奏翔達にバレぬよう脅しておいた。







「分かってるよっ!!言わなきゃいいんだろ!」








『分かってるなら良いの...。早くこいつら起こしてどっかに行ってくれる?』







「分かったよっ!!おい、お前ら起きろ!!」







「っ...。」








「うっ...。」







4人とも起き上がり、ヨロヨロしながら帰っていった。







ぼーっとその様子をみていると、







「────────!!」








っ!?







人の声がする!








倒れたフリをしなくちゃ!







私がここで何してたか言われたらやばいことになる!








私は、急いでその場に倒れた。




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