きっと2人は恋をする
始業式は午前中で終わった。

式は先生達の話が長いから嫌なんだよね。ほら、特に生徒指導の先生とか。

「はい。皆、おつかれー。これで今日の日程は全部終わったな。あとは気をつけて帰れよ。んじゃ、挨拶……は出席番号1番の相川。」

「やっぱり……。きりーつ。礼。」

相川君の挨拶でさようならの声が溢れる。あとは掃除をして放課後だ。

「はい、さよなら。ちゃんと掃除してから帰れよ。班はさっき話した通りだから、あとは自分で掃除場所を確認しておけよ。」

えっと、私の掃除場所は…。教室か。さっさと掃除終わらせて皆で帰ろ。

「小春、雪。掃除が終わったら教室で待っててー!!大空とは同じ班だから俺から言っとくー!!」

そう言いながらなっちゃんは教室を飛び出した。それを聞いていたゆきちゃんが私の元に近づいて、

「あいつ、真昼と翼にはどう伝えるんだろうね。」

と、言った。……確かに。

「2人も掃除が終わったらこっちの教室に様子見に来てくれるんじゃないかな?」

「それもそうか。じゃあ私も掃除に行ってくるわ。」

「あ、いってらしゃい。」

さて、やるか。私は掃除用具入れからほうきを取り出して班員と一緒に掃除を始めた。
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