きっと2人は恋をする

「はる、おはよー。なっちゃんも下にいるよ」

嘘っ！？と言いながら私は部屋を出て階段を駆け下りた。リビングに駆け込むとお母さんとお父さんともう一人の幼馴染みの男の子、相馬夏樹(ｿｳﾏ ﾅﾂｷ)が朝食を食べてた。

「あら、小春おはよう」

「起きたのか。早く顔を洗ってこっちに来な」

「はよ、小春。早く準備しないと間に合わねぇぞ」

お母さんとお父さんが食卓にいるのには問題がない。ただ、唯一気になるのは……

「なっちゃん！！ なんで、私の家のご飯食べてんの！？」

そう、幼馴染みの中で一番長い付き合いのなっちゃん。いつも元気で周りを明るくしてくれる。まるで、真夏の太陽みたいな人。

「あぁ、小春の母さんが食べてけって言うから」

と、なっちゃんは私の問いかけに呑気に答えた。

「夏樹君、ごめんねー。昨日の残り物だけど食べてくれて」

「いえ、美味いっす。さすが小春の母さん」

「もう、夏樹君ったら！！ 褒めても何も出ないわよ！！」

私は二人の会話を聞いてため息を一つつき、朝の準備を始めた。

たまに幼馴染みの三人が私の家に顔を出しに来てくれる。これが私のよくある日常。