[実話]16歳〜私の生きた道〜
新たな人格
平気で身体を切り裂いて、誰とでもセックスをして、気に入らなければ誰であろうと喧嘩する。
晴輝がまたあらわれたのかと思わせる人格…。
名前は、
麻菜(まな)――。

生きる意味は―?
なぜ生まれたのか―?

そんなことばかり人に聞いては、リストカットを繰り返す。
新たな破滅型人格の誕生…。
それは生死の間を行き来するようなもの。
誰の言うことも聞かず、ただ気の向くままに手首を切って喧嘩して眠る…。
唯一、言うことを聞かせられたのは、医者でも、姉でも、友だちでもなく、健さんただひとり…。
売春や自傷を繰り返すたびに、麻菜を叱った。
それを何回も繰り返し、やっと言うことを聞くようになったらしい。
年齢は11~13歳の間と診断され、本人は12だと言った。
何年か前の私がそのまま人格になったようで、麻菜の存在を知ったとき少し気持ち悪かった…。
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