[実話]16歳〜私の生きた道〜
終わりの一行に、また手紙を送ると書いてあった。
その日から毎日、郵便が届く時間に郵便受けに確認しに行った。
4日目に届いた手紙は、私と健さんに一枚ずつだった。
死ぬことを考えながら手紙を書いていたと思うと、涙が出た…。
それから何枚かの手紙が届いて姉からの郵便は終わった。
不思議なもので、精神的に沈まない時は、父や祖父、姉に良介が死んだことが嘘のように思えた。

慣れ?
それとも死を受け入れたのか?
分からない……。
死は平等で、生物は皆逃れられない。

いろんな本を読んで勉強した。
『生』と『死』について。
答えは見つからなかったけれど、心の重しが軽くなった気がした。
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