[実話]16歳〜私の生きた道〜
そしてまた優しく抱かれて、私は溺れる。
快楽と優しさに…抜けられない…。
そう確信した。

会っては、抱かれて。
メールが来ては一喜一憂して。
そんな日々が2ヶ月たとうとしていた。

仕事の合間に会いに来てくれて、またいつもと同じように身体を重ねて、帰る準備をしてから、ゆっくりテレビを見ていた時だった…。
「俺を、独占したい?」
いきなりの言葉に意味を理解できなかった。
「独占…ですか?」
「うん」
「すみません。ちょっと意味が分からないです…」
「彼女になる?」
「え…」
驚いた…。
私には高嶺の花だったから…。
そんな関係になれるなんて思いもしなかったから…。
見た目や能力すべてにおいて、私は健さんに劣っていると思っていた…。
そんな私を、彼女になんて。
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