あの日の私と今、未来
始まり
始まりは、転校だった。


あまり話すことが得意じゃなかった私は、新天地に行くことはすごく怖かった。

小3だった。


「佐藤 聖花です…。よろしくお願いします」



私はそう自己紹介し、先生に促され席に座った。



(うう…みんな見てる……怖い)
私は人の視線が苦手だった。たぶん人見知りなんだと思う。



私は覚えていないが、小さいときにも何度か転勤はあったらしい。親が転勤族なのだ。



人見知りにとっては地獄だー…




「はあ…」
と、ため息をついたその時だった。


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