先生、もっと抱きしめて
「……先生、ぶつかるところ間違えてるよ」


私は、先生のシャツを引っ張り、唇を押し当てた。
ちょっとずれたけど、唇に触れた。

柔らかい唇がふにっと触れて、メガネと私の鼻がぶつかって離れた。


「三好……」

「ぶつかっただけだもん」


もう、止まらない。

先生だって、同じ気持ちでしょ?



私の腕を掴んでるその手で、かき乱してほしい。

誰もいないこの空間で。
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