狼社長の溺愛から逃げられません!


「キスくらいでそんなに驚くなよ」
「な、なんで……!?」

突然キスをされたら、誰だって驚くに決まってる。
なんで社長が私にキスを……っ!

「……お前、俺に禁煙してほしいんだろ。それなら協力しろ」

突然そう言われ驚いていると、社長はとんでもないことを言って悪魔のように美しい笑みを浮かべた。

「俺が煙草を吸わないように、イライラしたときはキスさせろ」

そう言って、かすかに顔を傾ける。
黒い髪がさらりと流れて社長の綺麗な瞼の上にかかった。

その様子に見惚れていた私は、もう一度唇を塞がれたのに抵抗することができなかった。







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