狼社長の溺愛から逃げられません!
 

そうだよね。
こんなずぶ濡れのお客を乗せたらタクシーのシートが濡れて大変だもんね。


がっくりとうなだれていると、車のクラクションが聞こえた。

「有川」

聞き覚えのある声に名前を呼ばれ、顔を上げる。

車道に止まった一台の車。
窓を開け、あきれた顔でこちらを見る人。

「しゃちょう……っ!」

私が目を丸くすると、「なにやってんだお前」と社長が呆れたように笑った。






 




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