気まぐれ男子にご注意ください!






「ねえねえ、神田くんっ」






今は三限目。現代文の授業中。



“ぽにょ”という愛称で親しまれている現文の先生は、今は夏目漱石のこころを音読している。



普通に受けてたらすぐに眠りの世界に誘われそうな授業だ。


現にクラスの3分の1は寝ているし…。





でも、隣に神田くんがいれば話は別!



こんなイケメンを拝めるのに、一分一秒でも無駄にするのは惜しいもん!



お陰で神田くんと隣の席になってからの成績はすこぶるいい。





コンコン、と神田くんの机をシャーペンで叩いて呼びかければ、私に向けられた視線。




神田くんと目が合うとか…いつも思うけど刺激が強いよ!!!!!だいぶ!!!






「眠いねっ」






別に何を話しかけようとか全く考えていなかった私はそんなどうでもいいことで話しかける。




でも授業中のお喋りって、自然と小声になるから2人の距離も近づくじゃん!!

物理的に!!





「……」



「神田くんって授業で寝ないよね〜」






返事が来なくてもお喋りできちゃう私は、やっぱり神田くんと相性いいと思うんだけどなぁ…。


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