気まぐれ男子にご注意ください!



「てきとう」





しーちゃんの言葉にそう一言だけ返答した神田くん。



今回私を選んだのも、神田くんの気まぐれだったらしい。





まあ、そうだろうなぁとは薄々感じてたけどさ!


理由があったとしても、クラスで話す女子が私だけとか、私ならほっといても勝手に話してそうだとかなんだろうなぁって。



でもいいもんね!


理由がなくたって、神田くんが私を選んだことは事実だし!






「夏休みも神田くんに会えるなんて、私史上最高の夏だよ〜」







しーちゃん曰く、脳内お花畑の私は、自分に都合が良いように解釈するのも得意分野だ。






「そんな頬緩ませちゃって…ほんとばかなんだから」



「なんかいった?しーちゃん」



「なにも」



「??」






なんか聞こえた気がしたけど、こうなったらしーちゃんは口を割ってくれることはないだろうから諦めた。











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