気まぐれ男子にご注意ください!








「なんて打ったらいいんだろう…」


「はおちゃん、スマホばっか見つめてどうした?」





家に帰ってきて早々、スマホと睨めっこしている私に話しかけてきたのは弟の瑠璃。



瑠璃は私と違って目がくりくりで睫毛が長くて唇は薄いしピンク色だし、最強に可愛い。

なのに身長は179㎝もあるっていうのもまたギャップだし。


姉の私がいうのもなんだが、モテ要素をかき集めて詰め込んだみたいな男の子。





「はおちゃん?」





しかも私のことをはおちゃんって呼ぶんだよ?

かわいくない?





「きいてる?はおちゃん?」


「へっ!?あ、ごめん瑠璃!」



「んーん、それよりどうしたの?」






こてっと首を傾ける瑠璃が可愛くて仕方ない。



はぁ…これはモテすぎて学校の女の子たちが家まで特定して押し掛けてきちゃうのも無理はないなぁ…。





「ん〜、…神田くんになんて送ろうか悩んでる」


「神田くん?って…はおちゃんの男性恐怖症克服させてくれたっていう…?」


「そう…!」



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