気まぐれ男子にご注意ください!
「まあでも俺だったらわざわざ嫌いな女子指名したりしないし、神田さんのことはあんま知らないけど、脈なしではないと思うよ」
そういって瑠璃は私の頭をぽんぽんと二回撫でるように叩いて「風呂入ってくるね〜」なんて言いながらリビングを出て行ってしまった。
これじゃどっちが姉か兄か弟か妹か分からないよなぁ…。
ただでさえ、私は153㎝しか身長ないし、瑠璃は179㎝だし…。
まあとりあえず今は、神田くんとの初メッセージ♡に集中しないと。
『野々宮です!今日は用事があってお話しできなくてごめんね。わざわざ連絡先ありがとう〜!』
瑠璃に言われた通り、ありがとうとごめんねを意識してみたけど、どうだろう…?
神田くんから返信が来るかもって思うと、スマホを手に持ってることさえドキドキしちゃう…。