気まぐれ男子にご注意ください!
・
7限目までの長い長い授業を神田くんを見つめながら乗り越えて、やっと待ちに待った放課後。
放課後まで神田くんと過ごせるなんて、特別なことは何もしなくても、それだけで幸せだと思う。
ルンルン気分で今にもスキップをしそうになりながらもなんとか堪えて、鞄に教材を詰め込む。
「野々宮」
ふと頭上から大好きな低音ボイスが聞こえて振り向くと、至近距離に神田くんがいた。
…神田くん今日距離近いですね!?
やっぱり私の心臓を胃まで落としたいの!?
私の名前を呼んだっきり、神田くんは私の挙動をじーっと見守っている。
そんなに見られると緊張しすぎてうんともすんとも言えません!!
やっとの思いで教材を詰め込み終わると、やっと神田くんの視線が私から外れて、
「行くぞ」
って言って歩き出す。