いじめっ子には愛の鎖を
そんなことを思っていると……
「桃華……あれ……」
言いにくそうに梨乃が店の入り口を指差す。
それを見て、胸が痛くなった。
何もないと分かっているのだが、身体が震えた。
店の入り口には大好きな淳太君がいて、その隣に小林さんが立っていた。
どうやら同じ店内でランチを食べていたようだが、喫煙席にいたようで気付かなかった。
おまけに小林さんは財布すら出していなくて、淳太君が二人分払っている。
よく考えたら、あたしは淳太君と外で食事すらしたことがない。
淳太君はあたしという存在がいるのに、元カノと二人で仲良くランチだなんて!