いじめっ子には愛の鎖を
色々考えて仕事が手につかず、結局残業する羽目になってしまった。
オフィスからは人が一人また一人と減っていき、淳太君のことを考えながらも必死で資料を作った。
そして午後八時過ぎ、淳太君と小林さんが帰ってくる。
こんな時間まで二人で何をしているのだろう。
気になるが聞くことなんて出来るはずもなく、横を見ないように頬杖をついた。
そんなあたしに、二人の会話が聞こえてくる。
「昔は残業後、よく飲みに行ったわね」
「あぁ……」
「二人でビールを飲んで、煙草吸って、あー今日も終わったと思って」
そんな思い出話、聞きたくもない。
残業を切り上げてそそくさと帰ろうと思った。