いじめっ子には愛の鎖を
「淳太君の両親はどんな人なの?」
淳太君の両親の記憶なんてないあたしが聞くと、彼は予想以上の言葉を返した。
「父親は某貿易会社の専務をしている」
驚きのあまり、何も言えなくなる。
淳太君の立派なご両親に、あたしはどうやって会えばいいのだろうか。
固まるあたしに、淳太君は告げる。
「両親は俺とお前が付き合っていることを、きっと喜んでくれる」
「本当に?」
淳太君の言っていることが信じられない。
淳太君は自信満々に言うが、どんな根拠があるのだろう。