いじめっ子には愛の鎖を
「赤木さん、そこ、俺の席なんですけど」
凍えそうなほど冷酷な淳太君に、
「あぁ、君、帰ってきたんだね。
一生シンガポールにいれば良かったのに」
暴言を吐く赤木さん。
そして、
「藤井が迷惑しています」
そう告げた淳太君に、あたしは牙を剥いた。
「迷惑していません。
赤木さんと話せて楽しいです」
淳太君はぽかーんとあたしを見ていて、そんな淳太君を真っ赤な顔で睨む。
そして、
「あたしは今井さん、大嫌いです」
ぴしゃりと告げた。
もちろん、大嫌いなはずがない。
三年間も会えるのを待ち焦がれた、好きで好きで仕方がない人だ。
それだけ甘い再会と初体験を期待していたのに、それをぶち壊された怒りは大きいのだ。
そう、三年分の怒りだ!