いじめっ子には愛の鎖を





「あたしたちもそろそろ彼氏欲しいわね。

でも、なかなか難しいのが東大女子定めだよね」




そうこぼす鮎川さんに、あたしは告げていた。





「あの……あたし、彼氏います」



「「「えっ!?」」」




驚いたのは鮎川さんだけではなかった。

赤木さんと岡部君まで声を揃えて飛び上がった。




そんなにびっくりするの?

あたしに恋人がいるってこと!






そして案の定、



「聞き捨てならない!

君の相手は、どこのどいつだ?」



赤木さんが暴走を始める。




「そいつは僕よりも優れているのか?

僕よりも君を大切に出来るのか!?」




ずかずかとあたしに歩み寄る。

赤木さんの言葉に、隣にいる赤木さんの天敵です、なんて言えなくて。

あたしは黙って俯いていた。


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