キミとひみつの恋をして


そうなのだ。

人気でいえば最近は二ノ宮も䋝田先輩に負けてはいない。

䋝田先輩は中学の頃から偏差値の高いルックスと類い稀なるバスケセンスで女子を魅了してきた。

そして、昨年のインターハイや国体で大活躍した二ノ宮もまた、その甘い王子様マスクと巧みなフェイクテクニックがバスケ好き女子の心を捉えたらしく人気が急上昇中なのだ。

本日のスタメンである䋝田先輩は、ユニフォームの上に羽織ったジャージを脱ぎながら鼻歌を歌っている。

上機嫌なのは女の子たちがチヤホヤしてくれてるからだろう。

それを証拠に。


「千尋、今日は試合終わったら、一緒に部外恋愛活動に勤しむってのはどうよ」


二ノ宮にけしからんお誘いをしているのだから。

でも、当の二ノ宮はアハハと笑って。


「俺はパス。䋝田先輩だけでどうぞ」


あ、刺されない程度に勤しんで。

なんて続けて、我関せずのスタンスでストレッチを行なっている。


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