あの空を越えて逢いにいく。
その時


「え!?もしかして逢坂くん?」





その声に顔をあげると、
同じ高校の女子二人組がいた。


手に問題集を抱えてるあたり
どうやらコイツらも図書館でテスト勉強するらしい。






「なに?なんか用?」


名前を呼ばれたから一応答える。




なのに二人組は
とたんに真っ赤になって興奮し始める。






「え///うそマジで逢坂くんとこんな所で会えるなんてびっくり」

「ね!てかどうしよう、逢坂くんがうちらと話してくれてる///やばいよ、どうしよう」





俺は答えたことを後悔する。



あぁ、めんどくせぇな‥‥
答えなきゃ良かった。




最近、杏南とよく話すから
そのノリで答えてしまったけど


通常今までの俺は、こういう事になるのが面倒だから、女子のことは割と無視してきた。





そこで二人組は、隣の杏南に気付き
怪訝な顔をする。





「は、ちょっと待って?隣にいるのもしかして白雪さん?」


「え、はは、はい」


「マジで?なんで逢坂くんの隣にいるの?!」




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