「強がってんだよ…気づけバカっ。」




ーー なんでっ、、、ーーー




ーーーーなんでだよっ、、、ーー









捲って露わになる肌

数え切れないほどの傷

痛々しいなんて言葉では表せなくて

呆然と見つめて


これは夢なんじゃないかって、、
きっと覚めてくれるんじゃないかって、

願っても‥


これは現実だって

目の前の光景からは逃れられない。




そっと、綾瀬さんの服をなおす。



すでに綾瀬さんの壊れそうな姿が目に焼きついて離れない。



なんでっ?、、どうして、、

綾瀬さんはボロボロになっても
どんだけ傷つけられても
何も言わないんだよ、、


傷つけられるのに慣れてんの?
ぶざけんなよ、、、、


自分だけが苦しめば、、
それで上手く行くなら

綾瀬さん自身はどーでもいいって
そんな風に思ってんの



俺はっ、、、







嫌だ。







綾瀬さんのことだから
きっとこの傷のことも全部
必死に隠そうとすることくらい分かる


誰にも頼らないで
独りで耐えてるんだろってことも




苦しくて、辛くて、、
きっと助けを求めるのも諦めたんだ









だったら、、俺が救いたい。

綾瀬さんの声を聴いて
寄り添って、、



一緒にいたい。




だからさっ、、、














綾瀬さんの痛み俺にちょーだい。








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