「強がってんだよ…気づけバカっ。」

〜 湊side 〜



新クラスが発表され、今日は始業式。
もう2年生とか、あんまり実感ないな。


新しいクラスは1年の時に話したことない子もいっぱい居て、なんか新鮮な感じ。


俺の隣に座ってる女の子も話したことない子の中の1人で、

ずっと気になって仕方がない。






だって、、、



だって。




可愛すぎんだろ。

この子。

なんで1年のとき、気づかなかったんだろ。


少し小さくて、守ってあげたくなるような、弱々しい背中。
着飾ってないのに、自然体のままで、ここまで綺麗な子って初めてだった。


この子がまとう雰囲気は
優しくて、ほんわかしてて






気になって








声をかけた。




「あのー、俺。楠木 湊。
今日から隣だね。よろしく!!」




「えっ、、。あっ。よろしくお願いします」




あぁ、なんだろ。


この感じ。


きっと、


媚びない真っ直ぐな女の子なんだろ。
いつも俺を取り巻く女の子とは
全く違ってて、、











俺は君に惹かれたんだ。




はじまりは、


この瞬間




この時から…
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