「強がってんだよ…気づけバカっ。」

それから、たくさんの子が登校してきて
楠木くんも、こうくんも教室に入ってきた。

隣に座る楠木くんは、
いつも通りに声を掛けてくれる、、

「綾瀬さん、おはよっ」

「あっ、、おはよ‥。」

せっかく楠木くんと話しても
頭の中は昼休みの事ばりで、、
上の空になってしまう‥、、、。


「優、おはよ〜」


こうくんがわざわざ私の席まで来てくれる。


「あっ、こうくん、おはよ。」


なんて、よそよそしくなってしまう。


こうくんと話していると
周りの女子から、痛いほどの視線が刺さる

昨日まで、こうくんが人気者だって、
忘れてしまってた。

浮かれてた。


『竹内くーん、おはよ〜!!
ねぇ、ちょっといい?、、
委員会のことで相談があるのー』


なんて、高い声で女の子が言う
まるで見せつけるみたいに、、


「あー、おう!すぐ行くー」

なんて、こうくんが返事をする

「優、ごめんな、ちょっと行ってくる。
また、後でな!」

そう言って、その女の子と楽しそうに
話しながら行ってしまうこうくん、、


その後ろ姿を見ると、胸が締め付けられた




「綾瀬さん、大丈夫?」


なんて、楠木くんの声
私をみつめるその瞳は心配していて、、

楠木くんの優しさに溺れてしまいそうになる


「うん!、大丈夫だよぉ。
ありがとっ、」


できるだけ、明るくそう言った。
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