「強がってんだよ…気づけバカっ。」

帰りたくないな…




委員会は無事におわって
みんな早々と下校していく。


あの家に帰ったらって考えると
どうしても足がすくんで、
帰る気になれない。



怖いっ、、 怖いよ。


でも、もう遅いし帰らなきゃ。


片道30分ほどの帰り道が、こんなにも短いなんて、 朝は長く感じたのに…


あれっ?電気ついてない。
お母さんまだ帰ってきてないのかな、



「ただいま、。」


「優っ!!あんた何してたの!!!」


「っ、、、ご、、ごめんなさい。
今日は放課後委員会が…」


「あんたもあの人みたいに、
あたしを捨てたのかと思ったわ。」


「そんなことしないよ…。」


「なに?!!あんたっ。
いつから口ごたえ
するようになったの!!!!」


「ごめんなさい。、、」


「あんた見てるとね、ムカつくのよ!!」




ーーー、やめてっ、ーー やだっーー


痛いよ。 痛いっ、、、

ごめんなさい。ごめんなさい。

私のせいで…

許してなんて言わないから、、
気が済むまで殴っていいから、


私が悪いから。 全部、、全部。


自分を責めたりなんてしないでね…



でも、、
ごめんなさい。お母さん、、





朝には優しいお母さんに会いたいな。


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