渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~
「なら、今夜から励むぞ」
「ガイアス……!」
信じられない一言を囁かれたカルデアは、顔を真っ赤にしながら、抗議するようにガイアスの名前を呼んだ。
「ハハッ、半分は冗談だ」
(もう半分は、本気なの!?)
カルデアが恨めしく思いながらガイアスを軽く睨んでいると、ガイアスはフッと笑う。
「お前は、怒っている顔も可愛らしく、美しい」
「もう……」
カルデアは怒りを通り越して、呆れた。
(でも……ガイアスが楽しそうにしていると、怒っていてもすぐに許してしまうのよね)
カルデアはそんな事を考えながら、ガイアスを見つめる。
もうじき、日が暮れる。
太陽が沈み、夜の闇が世界を包んでも、ガイアスという太陽が側に在る限り、未来は永遠に光に満ちているのだろうとカルデアは思った。
「愛している、最愛の王妃よ」
(私もよ……ガイアス……)
ガイアスの顔が視界いっぱいに広がると、カルデアは訪れる幸福の予感に、静かに瞼を閉じたのだった。
END


