渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~


「カルデア様、カルデア様、本日もガイアス様から贈り物か届いておりますよ!」


「贈り物……」


(またなの……?)

カルデアは、ここに来て困っている事があった。

まず、この部屋は王妃が代々使用する部屋らしく、自分は王妃ではないのに、王妃付きの待女まで付けられている事。

それから、部屋に溢れかえるガイアスからの高価な贈り物が、毎日部屋に届く事だ。


「一昨日は瑠璃色の宝石が埋まった美しい貝殻のペンダント、昨日は上質な絹のドレス……もうお腹いっぱいです」


(王妃になってほしいとは言われたけれど、私は事実上の捕虜では?)


なのに、ここまでもてなされると、カルデアは嬉しいを通り越して、ただただ困惑していた。


「ガイアス様は、カルデア様が大好きなんですね」

「私のような敗戦国の、しかも未亡人を妻にすれば、ガイアス様は少なからず避難を浴びましょう」


(もっと良縁が、ガイアス様にもあるはず。今は、塔に幽閉されていた王女に、ただ興味を持っているだけ、期待したりしたら駄目だわ……)


「うーん、私は、王家の方々の結婚観はわかりませんけど、肩書きとか、そういうのを抜きにして、衝動的に求めてしまう事が恋なのではないでしょうか?」


マオラは必死に考えを巡らせながら、カルデアにそう答えた。

カルデアは、マオラの言葉にますます頭を悩ませる。


「どういう事でしょう、マオラ」


カルデアの長い金の髪を、大事そうに梳くマオラを、カルデアは振り返り尋ねた。


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