幼馴染の彼~あの日の約束~

思い出の彼

 桜の蕾もほころび始めた、春の初め。

 山梨に住む智弥のご両親の元へ、2人で挨拶に行った。

 智弥のご両親は嬉しそうに迎えてくれる。

「良かったわね、智弥。願いが叶って」

 智弥のお母さんがニコニコしながら言うと、智弥は照れくさそうに頷いた。

 帰りの車の中。

「やっとだったなぁ。もっと早くこうしたかったのに時間かかったよなぁ」

「お互い仕事してるんだし、仕方ないじゃない。ずっと一緒にいれて私は今でも十分幸せだよ?」

 少し照れながら言うと、智弥はニヤッと笑いながら

「さずかり婚も悪くはないけど、新婚気分は味わいたいしさ」

「い、今だって変わらないじゃない」

「同棲してると恋人って感覚は確かに薄れるけどね。あ、そうだ、せっかくこっちまで来たんだし、寄り道していくか」

 


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