大好きだった先生は今日も私を起こす

三月一日





「久しぶり」




久しぶりに電話をかけた







「もう、木曜日の0時関係なくなっちゃったじゃん」




そう笑う先生。




約束破ってごめんなさい。
でも、もう三月。
明後日には、卒業式なんだよ...






「もう、明後日卒業だな。早いな」




「その話はやめよ...」



「、、泣いてる?」




...気付いたら泣いてる自分がいた






「また明日も電話してきていいから、今日は寝なさい。」






そう言われ切れたと思った電話。















午前4時









「あーーーーーー!!」







...ん?




「おいっなんで切ってないんだよ...」






え?




それは、聞こえるはずのない大好きな人の声でした








「わ、、う、うそ、、、」






”通話時間5時間”







「お前の携帯代、高くなっちゃうから、少し考えないとなぁ」




「考える?」



「うん、大人しくしてたら卒業前に追加するよ。寝ろ!おやすみ!」




「ちょ!どういう!」






...切られた。笑







卒業前って、、
ていうか、もう明後日なのに。











眠たい目を擦りながら、学校へ向かうと






「ねむいなぁ〜!!」



と、わざと大きな声で話す先生




「私も、ねむい...」





うこ達が
「私達も眠いよ〜!」
と騒ぐ





私と先生が眠い理由は私達しか知らない。





そんなことでも幸せだった。











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