◇◆お姫様のティアラ◆◇
結局たーちはお父さんとあのアパートに残りお母さんと双子はお母さんの実家に帰った。
たーちは信じてたんだ。また5人で幸せに暮らせるって、お父さんが元に戻ってくれるって。
だけどお父さんはダメになる一方だった。
たーちがいることでたーちに頼って。
仕事をして自立するどころか、家で寝るかお酒を飲むか…。
たーちはお母さんから送られて来たお金で何とか暮らして、年をごまかしてバイトを掛け持ちして働いた。
ある日に何時ものようにお母さんからお金が送られて来た。
その中にはお金と、
離婚届けが入ってたんだって。
たーちはショックで悲しくてやる瀬ない気持ちだったって………。
お父さんにそれを出すと何の躊躇いもなく名前を書いて、印を押した。