波乱の恋! 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで
 森山さんの顔を見る美香。

「気になるの?」

「ああ、気になる」

 今では森山さんは、美香を傷付けたのではないかと心配になっていた。

 美香は本音で語る。

「詳しい事は雅美から聞いている」

「怒っているのか?」

「最初は正直、ムカッと来たけど今は何とも思っていないから」

「思っていない?」

「拓也は真剣に蒼の事が好きなんだよね? どうなの?」

 逆に美香から質問されて戸惑う森山さんだけど、思い切って本音で答えた。

「そうだなー? アイツの事、好きだから」

「だーったらもう私は潔く引くべきだよねー? 邪魔になってしまうし」

< 105 / 150 >

この作品をシェア

pagetop