ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
戸惑った表情を浮かべながらも、周りになんていわれてるのか知っているんだろうと問いかけてくる由宇さん。



そんなの知ってる。



でもこうして俺と普通に話している由宇さんが暗いだなんて思わない。

単に人付き合いが苦手なだけなんだと思う。




『オバサンからかうの止めてよ』



なんだか困ったように、だけど照れくさそうに言うから、嬉しくなってしまった。



だって、俺の言った言葉にこうして反応してくれてる。


少しは俺に心開いてくれてんのかな、なんて思いたくなる。




普通に話せてる事が嬉しかった。




「オバサン!?

世の中の年上の人に失礼ですよ?

遠藤さんがオバサンなら3歳しか違わない俺も3年後にはオジサンですか?」




嬉しくて、ちょっとからかうように答えると、少し不思議そうな顔をされてしまった。





『なんで私の歳知ってるの!?』





やべっ!ついうっかり……




せっかく少しだけ普通に受け答えできてたのに、由宇さんの顔つきが、また疑わしいものを見るようなものになってしまった。




はぁ…まだまだ打ち解けるには時間がかかりそうだ。





ちょうど携帯が鳴って、逃げるように屋上を出て行こうとしたら、
引き止められた。


『ちょっと!私のメガネとしおり返してよ!』



由宇さんのメガネかけてたのすっかり忘れてた。



「メガネは没収。しおりはまた帰りに渡しに行きます」




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