ラブ・マスター？ 【ラブレッスン番外編】

由宇さんの言葉が頭の中でこだまする。



俺の事が好き……って言ったのか？




都合の良い言葉に頭の中で変換されたんじゃないかと思ってしまう


それくらい信じられない言葉。








“私の事なんとも思ってないくせに”

ーーそんな事ないよ。俺はずっと…ずっと好きだった。






“相田部長にプロポーズされたって言っても動じなかった”

ーーそれは、必死で平静を装ってただけだよ？






“会う度に…好きだって……自分だけのものでいて欲しい”

ーー…俺だって

俺だって同じ思いなんだ。





ねぇ由宇さん、俺を好きって、本当…なの？











ドクン…ドクンと心臓が大きな音を立てて鳴り響く。



口を開こうとした時、不意に目を逸らされ、背を向けられ由宇さんの足が１歩前へと進みかける。