ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
『もしもし?これから遠藤さんと会うって千佳から聞いたんだけどさ、遠藤さんまだ来ないらしいんだよ。
歩も一緒に会うんだろ?

遠藤さんがどこにいるのか知らない?』





そういえば沢木さん、駅前のカフェで待ってるんだったっけ?





「…ああ。今一緒にいるけど?」






『あ、そうなんだ。千佳に伝えとく。

俺もこれから向かうから

千佳の結婚相手が俺ってまだ知らないらしいじゃん。遠藤さん驚くだろうな!』




沢木さんも由宇さんと話がしたいのはわかるけど、
だけど俺、今日は由宇さんと二人きりで話がしたい。



俺も話したい事がたくさんあるから。





「今日じゃなきゃ駄目って訳じゃないだろ?結婚の報告なんて親くらいで十分だって。

………由宇さん!ちょっと待ってっ!!」




掴んでた腕をものすごい勢いで振り払われた。





そしてそのまま目の前の横断歩道を走り抜けていく。




そして俺の前で無惨にも赤信号に変わり、車の行き来が激しく追うことも出来ない。





あっという間の出来事だった。




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