ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
道端だというのを忘れて、無我夢中でキスを繰り返してた。





触れる唇から俺がどれほど由宇さんが好きなのか伝わればいいのに。






どれくらいキスしてたのかわからなかったけど、密着した体と体の間で突然電子的な振動を感じ取った。





二人してビクつき、どちらからともなく少し距離を取る。




急に離れた体はヒンヤリと夜の涼しさを敏感に感じ取って寂しさを覚える。





由宇さんが背中を向けるから余計にそう感じ取ってしまう。




少しでも触れていたくて、由宇さんの腕を掴みながら、胸元で震え続けるケータイを取り出した。




着信相手はマサで通話ボタンを押して電話に出た。




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