ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
マサからのメールは、店に由宇さんがいるから早く来いって内容だった。




マサの店にいるって事はマサが由宇さんを見かけて、引き留めてくれてるんだろう。




マサの店が見える所まで駆けて来た。





「ーッ!!」




由宇さんがマサの店を飛び出して、俺のいる方とは逆方向に駆け出していく。





くっそ。また逃げられた。





だけど、まだ間に合う。




走るスピードを落とさず由宇さんに向かって駆けていく。




グングンと縮まる距離。







あと少し…










『結城歩!?』








後ろから強引に引き寄せる俺を見て心底驚いた顔を見せた。





「俺がマサの店に着く前にまた居なくなろうとしたんですか?

逃がさないって…。逃げないでって言ったはずですよ?」






どうして逃げようとするのかがわからなくて苛ついていた。





外にいたんじゃ、またいつ由宇さんが逃げようとするか分からない。





どこか絶対に逃げられない場所で話をするんだ。






何か話しかけてきても、全て後で聞くと言って、家へと連れて行った。






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