ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
玄関でぼんやりと部屋の様子を伺う由宇さんの姿を確認しながら、念には念を入れておこうと、鍵もかけた。




その音に反応して振り返った由宇さんは、呆れた顔をしながら靴を脱ぎ、『逃げるつもりはない』と言う。





嘘つき






さっきまで散々逃げようとしてたじゃないか。






また俺の隙を狙って逃げようとしているんだろ?





悔しくて後ろから由宇さんに抱きつく。





バランスを崩して前のめりになった体をそのまますぐ側にあるベッドへとダイブした。






驚く由宇さんの上に乗っかり、そのまま見下ろすと
見て分かるくらい動揺してるのがわかった。





だけど避けてなんかやらない。





由宇さんが逃げるからいけないんだ。






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