ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
困った顔で距離を取り、離れようとする由宇に露骨にイヤな顔を見せるその男。



何か言って立ち去ろうとする由宇の手を取って何か言ってる所で、俺の我慢が限界を越えた。


っていうか、俺何ボーッと見てるんだ?





「由宇っ!!」





行き交う人が振り返るけど気にせずに声を掛け、大股で真っ直ぐに由宇の所まで向かった。





「遅いから迎えに来た」





一声かけてからゆっくりと視線を男へと移し、男を一瞥する。




間抜け面で俺を見ている男はまだ由宇の手を掴んだまま。




何気安く触ってるんだよ。



「…由宇…誰この人?」




< 315 / 344 >

この作品をシェア

pagetop